この記事は、レガシーのDNS、DHCP、IPアドレス管理(DDI)からBlueCat Integrityへの移行を、サービス中断のリスクを避けつつ実現する方法を説明しています。BlueCat Edge と自動化プラットフォーム Gateway を組み合わせることで、インテリジェントな転送、ネームスペースの階層化、クエリ単位のリアルタイムデータ取得を行い、移行中もDNS応答の冗長性と可用性を維持できます。結果として、移行の失敗リスクを低減し、設定の柔軟性とシームレスな統合によって、ネットワークの近代化と運用継続性を確保します。
BlueCat Edge と Gateway が併用されることで、具体的にどのようにサービス中断のリスクを低減しますか?
Edge はネームスペースに階層構造を適用して DNS 解決時にレガシーシステムを優先させる設定が可能で、移行途中でも既存の応答を維持します。さらに、Edge のインテリジェントな転送機能と移行UIにより、ゾーンやレコード、特定IPを移行対象から除外することで不要な変更を抑止できます。Gateway はクエリごとにDNSデータを自動取得して BlueCat Address Manager に追加するため、運用を止めずにリアルタイムでデータ同期が進み、最終切り替え時まで冗長チェックとしてレガシーを活用可能にします。
移行中に特定のIPアドレスやゾーン、レコードを除外する手順はどうなりますか?
Edge の移行UIを使い、除外したいDNSレコードやゾーンのセットを手動で入力するか、CSVファイルをアップロードしてAddress Managerへの追加対象から除外できます。IPアドレスやアドレス範囲に関連付けられたDNSレコードも同様に手動入力またはCSVアップロードで除外指定が可能です。これにより、移行対象を細かく制御し、特定のリソースをIntegrityに取り込まないようにして移行リスクを軽減できます。
DHCPデータやネームスペース順序の扱いは移行プロセスでどのように管理されますか?
移行では、まずDHCPデータをIntegrity環境へ移行完了させることが推奨されます。Edge ではサイトごとにクエリをどちらに転送するかの順序を設定でき、必要に応じてネームスペースの階層を元に戻したり逆転させることが可能です。これにより、DHCPネットワークがレガシーからIntegrityへ移行する際に、Integrityが最初のネームスペースとなるよう設定でき、DNS応答においては意図した優先順位(Integrity優先またはレガシー優先)を維持しつつ移行を進められます。
ソリューション:BlueCat Edge
BlueCat Edge を使用すれば、レガシーシステムから BlueCat Integrity の DDI 管理ソリューションへ容易に移行できます。Edge のインテリジェントな転送機能と適応型プラグインにより、移行プロセスが簡素化されると同時に、ダウンタイムのリスクも軽減されます。Edge はネームスペースに階層構造を適用し、DNS 解決においてレガシーシステムを優先します。 一方、BlueCatの自動化プラットフォーム「Gateway」は、通常の運用を妨げることなく、クエリごとにDNSデータを自動的に取得し、BlueCat Address Managerに追加します。
DHCP データの Integrity 環境への移行が完了すると、ネットワーク管理者はネームスペースの階層構造を元に戻すことができ、最終的な切り替え前に、DNS クエリの失敗があった場合にレガシーシステムを冗長チェックとして活用できるようになります。
機能
ネームスペースの順序
まず、Edge内のすべてのサイトに対して、クエリをレガシーDNSシステムに転送するよう設定し、続いてIntegrityについても同様の設定を行います。
移行の記録
レガシーDNSシステムが提供する通り、クエリされたレコードと権威ある応答をAddress Managerに追加します。
ダイナミックDNSの更新
レガシーDHCPサーバーがレガシーDNSサーバーのみを更新し、BlueCat DHCPサーバーがBlueCat DNSサーバーのみを更新するようにしてください。
IP除外
特定のIPアドレスやアドレス範囲に関連付けられたDNSレコードを、手動で入力するか、Edgeの移行UIにCSVファイルをアップロードすることで、Address Managerへの追加対象から除外できます。IntegrityはDNS応答における最初のネームスペースであり最優先事項であり、その次にレガシーDNSシステムが続きます。
ゾーンおよびレコードの除外
Edgeの移行UIで、DNSゾーンやレコードのセットを手動で入力するか、CSVファイルをアップロードすることで、Integrityの対象から除外できます。
ネームスペースの順序を逆にする
DHCPネットワークがレガシーデバイスからIntegrityへ移行する際、Edgeで対応するサイトを設定することで、Integrityが最初のネームスペースとなるよう保証されます。DNS応答においてはIntegrityが最優先され、その次にレガシーDNSシステムが優先されます。

図1. エッジへの移行